第21回 No Side Conference in Primary Care 〜東日本大震災メンタルケアのカンファレンス〜

看護3回生の原田佳奈です(*^_^*)5月12日に家庭医のお医者さん方が企画してくださった東日本大震災メンタルケアのカンファレンスに5回生のいがけん先輩、島田先輩、3回生のルリちゃんと参加してきました(*^v^)


日時:平成24年5月12日(土)16:00〜
場所:阪急グランドビル19階 関西文化サロン



はじめに東日本大震災でメンタルケアの中心的役割を担っていらっしゃった神戸赤十字病院の村上典子先生の特別講演「大規模災害におけるこころのケア〜被災者のための全人的医療実践をめざして〜」がありました。



*内容*
1、阪神・淡路大震災新潟中越地震の経験から
2、こころのケアとは〜トラウマとPTSD
3、喪失と悲嘆:災害におけるグリーフケア
4、日本DMORT研究会の取り組み
5、東日本大震災における活動
6、東日本大震災が及ぼす影響〜救援者のストレス〜
7、まとめ:災害における全人的ケア


村上先生の講演を聞いて特に心に残ったことがいくつかあります。一つ目は、災害とは同時多発的な喪失体験であるということです。自身の健康、身近な人、家屋、仕事、安全・信頼・未来への希望など多くのものを同時に失うことでこれが悲嘆の反応につながります。二つ目は大切なモノ・ヒトを喪失した時に体験する心理的・身体的・社会的反応=悲嘆(グリーフ)に対するグリーフケアについてです。こころのケアにおいて傾聴と共感は大切ですが、喪失を体験した人にとって感情表出を促すことが必ずしもいいとは限りません。自身の心を守るために心にふたをする「抑圧された悲嘆」もあることを学びました。三つ目は援助側のメンタルヘルスについてです。医療救援者が被災地で十分能力を発揮できなかった不全感、慣れない作業へのストレス、共感疲労を抱えてしまうことがあるということを初めて知りました。村上先生の講演を通して、通常ではありえないことがおこるのが「災害」であり様々なケアが必要とされますが、やはりケアを必要としている人とその気持ちに“寄り添うこと”が大切だと感じました(^^)



そして、日本プライマリ・ケア連合学会が行っているPCATプロジェクトに参加され、被災地支援に当たられた藤原靖士先生の「PCATを通じて行ったプライマリ・ケア医の被災地支援」という支援状況の説明がありました。こちらの講演では藤原先生がたまにジョークを交えながらお話されるのがおもしろかったのと、震災被災地支援では医師だけでなく、多職種での支援を行うというのが印象的でした(*^_^*)


まとまりのない文章なんですが、もし他の方で感想とか思うこととかあったらまたコメントにのせてくださーい(><)